私たちにできる「レスポンシブル・ツーリズム」とは?
今、ハワイ州観光局が推奨し注目されている「レスポンシブル・ツーリズム」。簡単に説明をすると、自然保護を意識した旅のカタチを指しますが、「どういう旅のこと?」と戸惑う方も多いはず。そこで、今回はその「レスポンシブル・ツーリズム」について、詳しくご紹介したいと思います。
ハワイを訪れると、その雄大な自然や景色の美しさに感動せざるを得ません。しかし、その素晴らしい自然は、私たちの努力なしには永続できるものではないということを、度々取り上げられている環境問題を通じて、痛感している人も多いはず。
ハワイの自然を守ること。それは自然を愛し、自然の恵みに「思いやりの心(ハワイ語で「マラマ」)」を抱きながら旅をすること。言葉で表すのは簡単ですが、実際に旅をする上で私たちができることとはなんでしょう?
以下では、ハワイ州観光局が提言する旅のルール、5つをご紹介します。
1.ウミガメやイルカなど海の生物に出会っても近づかないこと
ウミガメ・イルカ・クジラ・サンゴ礁をはじめ、絶滅危惧種に指定されている貴重な生物がハワイには沢山生息。ビーチや海でこれらの生物に出会うことは、とても素晴らしい体験ですが、推奨された距離より近づいたり、触れたり、餌を与えることは禁止されています。違反した場合は、罰金が科せられるので注意しましょう。
2.サンゴ礁に害となる成分を使用した日焼け止めは使わないこと
近年、海水の温度上昇や酸化により、サンゴ礁の石灰化が問題視されています。ハワイ州ではその保護の観点から、2021年からサンゴ礁に有害となる成分とされているオキシベンゾン・オクチノキサートを含む日焼け止めの販売を禁止。必ず「Reef Safe」と表記された日焼け止めを使用しましょう。
3.ハワイ島に多く生息する「オヒア・レフア」の木を傷つけないこと
ハワイ島を象徴する花であるオヒア・レフアの木が近年、植物に寄生する菌により数十万本も枯れているそう。そのため、オヒア・レフアの木を保護するためにも、傷つけたり、持ち帰ったりなどは控えましょう。また、オヒア・レフアが生息する森林を訪れた前後は衣服や靴、バッグは必ず消毒し、清潔を保つことも大切です。
4.立ち入り禁止エリアには入らないこと
ハワイにも立ち入り禁止エリアが存在することをご存知ですか?ネイティブハワイアンが古来より大切にする区域や危険な場所への出入りは制限されています。特に文化的史跡を傷つけることやネイティブハワイアンが神聖な場所とするエリアには侵入するのはご法度。アロハスピリットに基づくハワイの伝統文化を大切にする心を忘れずに!
5.バッグ・ボトル・ストローなどのECOグッズを用意すること
日本でも活用している人が多い、エコバッグ・マイボトル・マイストローなどのECOグッズ。ハワイのスーパーマーケットなどではプラスティック製品の配布や販売が禁止されているので、これらのECOグッズをハワイの旅先にも持参しましょう。ハワイ旅を快適に、スマートに楽しむための必須アイテムです。
以上の5つが「レスポンシブル・ツーリズム」のルールとして提言されていることです。
ハワイは私たちの癒しの場であり、モチベーションを上げてくれる場所。そのハワイが何十年後も、何百年後も今と変わらず美しい自然を持続できるように、私たちができること。今まで沢山のRelaxationとHappinessを与えてくれたハワイに恩返しをする気持ちで、実践してみると良さそうですね♡
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